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漢方治療とは? 漢方薬とは?(高知新聞 あしすと健康アドバイス 11/28掲載)

漢方治療では、問診を十分に行うことが基本となります。まず主訴についてはもちろんですが、その他に、食習慣・運動・便の状態・ストレス・睡眠・嗜好品・女性の方には生理の状態などについても、詳しく問診を取ります。問診は、患者さんの体質や病気の状態・原因を探るうえで、大きな足掛かりとなります。

また漢方治療で特徴的なものは、脈診と舌診、腹診です。脈診では左右の手首のそれぞれ3ヶ所、計6ヶ所を指先で診ます。体のどこで病気が起こっているのか、病因の種類や強さ、体質などを診ることができます。舌診では舌の色、形、苔、舌下静脈の状態を観察し、腹診ではお腹の張りや、押したときの痛みや不快感などを診ます。その他、顔色や声の調子、病変に関係するつぼを押したときの反応も観察します。体の不調は、あらゆるところにサインを表しているのです。こういった四診を経て、証を決定し、漢方薬を選択します。

漢方薬には「エキス剤」と「煎じ薬」があります。「エキス剤」は、1回分ずつに個包装された粉薬です。携帯にも便利ですし、簡単に服用することができます。一方「煎じ薬」は、煎じる手間がかかります。しかし患者さんの体質や病態によって、生薬を自在に組み合わせることができるので、オーダーメードという点では煎じ薬は非常に優れています。ただし、煎じることが困難な方や小さいお子さんなどは、エキス剤でも十分だと思います。

漢方薬というと「保険が利かないのでは?」「漢方薬って高いんじゃないの?」というイメージを持たれている方が多くいらっしゃるようですが、診察はもちろん、漢方薬も健康保険が使えます。漢方治療は、西洋医学では十分に治せない病気にも、効果が期待できます。症状を抑えつけるという発想とは異なる、「根本治療」という考えに基づいた治療です。