漢方薬について
医療のお話 メディトーク
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- 2018年02月13日掲載気持ちをのびやかにして健康に!!
- 2018年01月15日掲載おなかを守って健康に
- 2017年12月11日掲載「慢性の疲れ」の漢方治療
- 2017年11月13日掲載「冷え症」の漢方治療
- 2017年10月10日掲載「水」の停滞の漢方治療
今月の一言バックナンバー
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あしすと健康アドバイス
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- 2013年02月4日掲載「生理痛」の漢方治療①
- 2013年01月7日掲載「眼精疲労」の漢方治療
- 2012年12月3日掲載「虚労(きょろう)」の漢方治療
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医療のお話 メディトーク
「慢性の疲れ」の漢方治療(高知新聞 医療のお話 メディトーク 2017/12/11掲載)
師走となり何かと忙しい季節になりました。今日のテーマは、「慢性の疲れ」です。
漢方で「慢性的に疲労した状態」を虚労(きょろう)といいます。「疲労=病気」と考えるのは、漢方独特の概念です。
虚労の原因の一つとして、生まれながらの虚弱体質が挙げられます。また、飲食の不摂生も原因となります。暴飲暴食、偏食、過度のダイエットは体内の「気」・「血(けつ)」・「水」の不足の原因になり、虚労になってしまいます。
当然ながら過労による疲労も虚労の原因となりますが、実は過度の「安逸(あんいつ)」、つまりゆっくりしすぎることも虚労の原因となります。その他、大病など病気による体力消耗も虚労の一因です。
慢性の倦怠感はさまざまな疾患を引き起こします。漢方では病名によらず、「証(しょう)」によって治療方法を決定するので、病名の付かないような症状に対しても適切な治療法、漢方薬があります。長引く疲労はそのままにせず、体をいたわりましょう。