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「心」と漢方治療(高知新聞 医療のお話 メディトーク 2018/4/9掲載)

漢方でいう「心(しん)」には、「心臓」ように「血(けつ)」を全身に循環させるポンプのような働きと、いわゆる「こころ」といえる精神や意識、思考をつかさどる働きの2つの役割があります。

「心」の機能が低下することにより、動悸、不整脈、胸の不快感や痛み、冷え症、貧血や手足の冷え、息切れなどの症状が起こります。

その他に精神症状として、そわそわして落ち着かない、不安感、判断力や記憶力の低下、不眠症(寝つきが悪い、眠りが浅い、夢が多いなど)、精神不安、物忘れなどが見られます。また便秘や下痢、味覚障害なども「心」の不調で見らます。

漢方治療ではこれらのあらゆる症状に対し、きめ細かな診察により、幅広い漢方薬の中から個々の患者さんに応じたものを選択していきます。

ストレスが多く「心」の負担の大きい現代ですが、明るく希望に満ちた、前向きな心構えをもつことが大切です。疲れを感じたら十分な休息を取り、「心」の健康を保ちましょう。