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「倦怠感」の漢方治療(高知新聞 医療のお話 メディトーク 2018/9/11掲載)

日頃「倦怠感」を訴える患者さんは非常に多くいらっしゃいます。

貧血、更年期症候群、甲状腺機能低下症などのホルモン異常、糖尿病、慢性疲労症候群、がんなどの身体的疾患が原因の場合や、うつ病などの精神的疾患が原因の場合もありますが、西洋医学的な病気が特になくても「倦怠感」が現れる場合もしばしばあります。原因となる疾患がある場合は、漢方治療を併用することで改善の期待ができますし、疾患がない場合は、漢方治療の良い適応でしょう。

漢方医学では「倦怠感」の原因として、必要なものの不足や停滞を考えます。例えば「気」の不足は、虚弱体質や過労によくみられ、食欲不振、冷え症、やる気が出ない、足腰の痛み、不眠、風邪をひきやすいなどの症状を伴います。「気」の停滞では、イライラ、不眠、肩こり、頭痛などの症状を伴います。

季節は秋です。つらかった夏が終わって、疲れが出るころです。しっかり体調を整えていきましょう。