今月の一言

4月

漢方治療の大切な武器 黄柏(おうばく)

ミカン科のキハダの樹皮を使います。樹皮を剥くと内側が黄色いことからキハダといわれます。古くから染料としても用いられました。防虫作用があり、キハダで染められた紙が、古くは公文書や写経用紙として用いられました。

抗菌作用、抗炎症作用、中枢抑制作用、降圧、健胃作用が知られています。
古来より民間薬にも用いられ、陀羅尼助、練熊などが有名です。

黄芩は上半身、黄柏は下半身に作用するとされています。ですから、黄柏は、足の関節炎やしびれ、下痢、尿路感染症など下半身の炎症に用いられます(清熱燥湿)。

また、清熱作用があり、虚熱をとり(清熱瀉火)、皮膚化膿症や口内炎、湿疹にも用いられます(清熱解毒)。