今月の一言
12月
漢方治療の大切な武器 甘草(かんぞう)
マメ科のウラルカンゾウまたはその他同属植物の根及びストロン(匍匐茎)です。
甘みが強いので甘草と呼ばれ、甘味料やたばこのフレーバーとして使われています。
成分のグリチルリチンは西洋薬でも強ミノなどのグリチルリチン製剤として使用されています。
漢方方剤で一番使用頻度が高い生薬です。
性味は甘平。帰経は十二経。
効能は
補中益気:胃腸虚弱で元気がない、食欲不振、下痢症などに。四君子湯、参苓白朮散など。
潤肺・袪痰止咳: 肺を潤し痰を去って咳を鎮める。麻黄湯、桑菊飲、苓甘姜味辛夏仁湯、麻杏甘石湯など
緩急止痛:急な痛み、痙攣痛に。芍薬甘草湯。
清熱解毒:のどの痛みや腫れ、皮膚の化膿に。甘草湯、桔梗湯、銀花甘草湯。
調和薬性