今月の一言

8月

漢方治療の大切な武器 桂皮(けいひ)

クスノキ科のケイの樹皮です。中国では樹齢6~7年の若いものを桂皮、樹齢10年以上のものを肉桂、やわらかい枝を桂枝と区別しています。

シナモンは香辛料として用いられています。

性は温(肉桂は大熱)で味は辛甘。帰経は肺心脾肝腎膀胱(肉桂は肝腎心脾胃)。

効能は
(桂枝~桂皮)
発汗解肌:自汗の見られる感冒などで用いる。
温通経脈:風寒湿痺の関節痛で用いる。関節リウマチ、神経痛。
温陽化気:畜水証などで用いる。浮腫み、尿不利。
平衝降逆:奔豚気などで用いる。動悸、頭痛、ほてり。

(桂皮~肉桂)
温中補陽:腎陽虚による冷え、腰痛、頻尿、排尿困難、など。
散寒止痛:冷えによる痛み。
温通経脈:冷えによる無月経、月経不順。