今月の一言

10月

漢方治療の大切な武器 呉茱萸(ごしゅゆ)

ミカン科ニセゴシュユ、ホンゴシュユの未成熟果実。

江戸時代に中国より日本に渡来しました。

性は(大)熱、味は辛・苦。帰経は肝・腎・脾・胃。

効能は
温熱作用;手足の冷えやしもやけに当帰、桂皮などと用いる(当帰四逆加呉茱萸生姜湯)。
    :胃が冷えて生じる嘔吐、吃逆には人参、大棗などと用いる(呉茱萸湯)。
    :冷え性の女性の不妊症や手湿疹に当帰。川芎などと用いる(温経湯)
止痛作用:片頭痛(呉茱萸湯)
    :ストレスで胃痛時、黄連と用いる(左金丸)
    :術後の癒着で冷えると腹痛時、香附子、延胡索とともに用いる(神効湯)
    :腹から左胸、肩にかけての牽引痛や肩こりに半夏、人参とともに用いる(延年半夏湯)