今月の一言

12月

漢方治療の大切な武器 牛蒡子(ごぼうし)

キク科のゴボウの果実です。

もともと日本には自生していなくて、千年以上前に中国から渡って、日本で改良されました。きんぴらごぼうのゴボウの根ですが、根は日本以外ではほとんど食べられていません。

性は寒、味は辛・苦。帰経は肺・胃。

効能は
発表作用;寒気が少なく、発熱、咽頭痛、口渇などが目立つ風熱の感冒に用いる(銀翹散) 。
解毒作用:熱毒による扁桃炎や湿疹に用いる。
扁桃炎、咽喉腫痛には荊芥、連翹とともに用いる(駆風解毒散)。
湿潤性で赤味のある湿疹やかゆみに苦参、蝉退などとともに用いる(消風散)
一貫堂の解毒証体質に(特に小児)(柴胡清肝湯)