今月の一言

8月

漢方治療の大切な武器 細辛(さいしん)

ウマノスズクサ科のウスバサイシンまたはケイリンサイシンの根および根茎です。

「細辛」の名は、根が細く、口に含むとしびれるような辛さがあることに由来するといわれている。

性は温、味は辛。帰経は心・肺・腎。

効能は

・発散作用:感冒による悪寒、頭痛、鼻症状に用いる。麻黄附子細辛湯、小青竜湯など。

・鎮咳作用:多量の薄い痰のでる咳嗽、喘鳴に用いる。小青竜湯、苓甘姜味辛夏仁湯など。

・止痛作用:頭痛、歯痛、神経痛に用いる。清上蠲痛湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯など。