今月の一言

2月

梅と漢方

高知では梅が咲き始めました。いよいよ春が近づいてきていると実感します。

漢方では「烏梅(うばい)」という梅の実を加工したもの使うことがあります。梅の実を燻製にしたもので、色が真っ黒になることから、烏(からす)の字がついています。

味は酸味が強いです。当たり前ですが。

慢性の咳や下痢、口の乾き、止血、回虫症の腹痛、嘔吐などに使われます。もっとも現代の日本では回虫症に使う機会はまずありえませんけれども。

漢方は身の回りにある植物や動物、鉱物を工夫して使うことが多く、先人の知恵の結晶ともいえます。