漢方つれづれ草

「口腔異常感症」と漢方治療

口の中に“何かおかしい”と感じるのに、検査では異常が見つからない——。
「口腔異常感症(こうくういじょうかんしょう)」は、そのような不快感に悩まされる方が多い病気です。

痛み・ヒリヒリ感・灼熱感・しびれ・乾燥感・ネバつき・ザラつきなど、感じ方は人それぞれ。
中には「口をモグモグしたくなる」といった違和感が続く方もいます。
不思議なことに、食事をしているときは症状が軽くなることが多いという特徴もあります。
特に舌に強い痛みや灼熱感を感じる「舌痛症(ぜっつうしょう)」は代表的です。

漢方では原因を「体質」から丁寧に読み解きます

口腔異常感症の背景には、ストレス、疲れ、睡眠の質の低下など、さまざまな要因が関係します。
漢方医学では特に「脾(ひ)」「肝(かん)」「心(しん)」のバランスの乱れがポイントになります。

脾の不調:食欲不振、胃痛、口内炎が出やすい状態。体の“土台”が弱り、口の違和感として現れることがあります。

肝の不調:イライラ(特に月経前の女性)、頭痛、めまいを伴うことも。ストレスで気の流れが停滞し、口の症状へつながります。

心の不調:不眠、動悸、パニック発作など、心の落ち着きが乱れたサインが同時に出ることがあります。

一人で悩まなくて大丈夫です

口腔異常感症は、周囲に理解されにくく「気のせい」と言われてしまうこともあり、深く悩んで来院される患者さんが少なくありません。

当院では、症状だけではなく、背景にある体質・ストレス・生活リズムまで丁寧にお伺いし、あなたに合った漢方薬を提案いたします。
つらい違和感でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。