知って安心!くらしの医学 メディカルチェック
「梅雨」の漢方治療(高知新聞 知って安心!くらしの医学 メディカルチェック 2022/6/6掲載)
6月に入り梅雨の季節になりました。じめじめ蒸し蒸しした日々が続きます。梅雨になると、頭が重く、体がだるくなってしまう方もいらっしゃると思います。なぜこのような症状が出るのでしょうか?
これは「湿」が原因となります。湿は「水」の停滞のことです。湿気の「湿」ですから、イメージとしてはじめじめとして、動きが鈍く、重い、むくむといったところでしょうか。ですから症状は湿疹などの皮膚疾患、体のむくみ、関節や頭などの鈍い痛みなどがあります。
「湿」は体の外からやってくるものと、体の中に生じてしまうものがあります。体の中に生じてしまうのは主に胃腸の弱りが原因であることが多いです。ですから胃もたれ、食欲不振、下痢などの症状が現れます。舌を見ると苔が厚い、舌が腫れぼったく歯型がついているといった特徴があります。
この季節だからこそ体を動かしてみましょう。そして、冷たい飲食物を避けましょう。もちろん漢方薬も様々な「湿」を取り除くものがありますので、一度ご相談ください。