医療のおはなし メディトーク

「つらい不眠」の漢方治療(高知新聞 医療のお話 メディトーク 2016/4/11掲載)

みなさん、満足な眠りを得られてますか?寝つきが悪くてなかなか眠れない、眠りが浅くて満足感が得られない、夜中に何度も目が覚めてしまう、一度目が覚めると再び眠りに入れない・・・といった不眠の症状は、日本人の5人に1人の割合で認められると言われています。

日頃診療をしていますと、この他にも「さっきまで眠気があったのに、布団に入ると目が冴えてしまう」「いやな夢が多い」「布団に入ると動悸がして眠れない」「眠りに落ちそうになると、突然胸がドキッとする」などの訴えも多く見られます。眠れないので、布団に入ること自体が不安やストレスになってしまう方もいらっしゃいます。

つらい不眠症、漢方薬で改善が期待できます。西洋薬のように服薬後30分で眠気がくる・・といった効き目ではなく、「眠る力を養う」治療になります。患者さん一人一人に合わせた漢方薬で、「心(しん)」「肝(かん)」「胆(たん)」「腎(じん)」「脾胃(ひい)」に働きかけ、眠る力を養っていきます。お悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。