今月の一言
2月
漢方治療の大切な武器 山茱萸(さんしゅゆ)
ミズキ科のサンシュユの偽果の果肉を用います。
民間では滋養強壮の薬用酒として利用されています。
なお、ミカン科の呉茱萸とは植物的に関係ありません。
性は微温寒、味は酸・渋。帰経は肝・腎。
効能は
・補益肝腎:肝腎不足の腰や膝のだるさや無力、めまい、ふらつきに用いる。八味丸、六味丸
・渋精縮尿:腎虚による遺精、頻尿、尿失禁に用いる。
・固経止血:衝任虚損の不正性器出血、月経過多に用いる。
・斂汗固脱:固脱や久病で汗が止まらないときに用いる。