今月の一言
6月
へヴィメタルの感動 ロックンロールの感動
「アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち」というドキュメンタリー映画を見ました。
80年代にバンドをやっていた人なら名前ぐらいは耳にしたことがあるでしょう、「アンヴィル」というヘヴィメタルバンド。私は名前だけは知っていました。この映画は、メタル界に多大な影響を与えたものの、シーンから完全に消えてしまった、そのアンヴィルの軌跡を追ったものです。
音楽では食べていけないので地元カナダの町でケータリングや大工の仕事をしているオリジナルメンバーのロブとリップス。もう一発花を咲かせてやろうと日々奮闘していますが、うまくいきません。変なプロモーターが企画したヨーロッパツアーは大失敗。
でも彼らは夢をあきらめず、昔組んだ有名プロデューサーと曲を作ろうとしますが、資金が無い。何とか家族の支援でデモCDはできるものの、大手レコード会社では「もうメタルの時代じゃないんだよ」と門前払い・・・。
しょんぼりしていたころに、日本でのロックフェスのオファーがかかる。でも、出番は昼の11時30分。「これで客入るのか?これで客5人とかだったら・・・(汗)」、と観ている私もハラハラドキドキ。しかし、蓋を開けてみると・・・・・。
メタルで泣けるとは思いませんでしたが、自然に涙があふれていました。私はメタルは嫌いなんですが、この映画を観てジャンルは関係ない、と思いました。映画の中でも盛んに言ってた「ロックンロール」。アンヴィルは確かにロックンロールだ。