今月の一言
10月
「牡蠣」と漢方
そろそろ「牡蠣(かき)」の季節です。
涼しくなってくると牡蠣を食べたくなります。やっぱりカキフライかな。昔、アメリカのニューオリンズに行ったとき、オイスターバーで生ガキを食べましたが、メチャメチャ美味しかったです。また行きたい、ニューオリンズ!!
さて、牡蠣の殻は漢方では欠かすことのできない生薬です。生薬の場合、牡蠣は「ボレイ」と読みます。
不安、動悸、不眠などの不安神経症に効果があります。(鎮心安神といいます)。
また、頭痛、めまい、耳鳴りなどの症状にも使います。(平肝潜陽)。
多汗、遺精、帯下、口渇などにも効果があります。(収斂固脱)。
また腫瘤を取る効果(軟堅)もあり、胃酸過多にも用いられます。
いろいろな効果がある牡蠣ですので、たくさんの方剤で使われています。また、鎮心安神や平肝潜陽では「竜骨(りゅうこつ)」という生薬とコンビで使うことが多いです。
10月‾4月頃まで真牡蠣の季節らしいので、これから楽しみですねー!!