今月の一言

9月

9月の生薬 「車前子(しゃぜんし)」

オオバコは一年を通して見られる多年草。野原など多くの場所で見かけることができ、9月頃から種をとることが出来ます。

このオオバコの種子は「車前子(しゃぜんし)」と言われ、漢方薬でも活躍しています。

車前子には利尿効果があり、浮腫(むくみ)や膀胱炎の際に配合します。また、熱を冷ます作用があり、結膜炎や先にも述べた膀胱炎、陰部の湿疹、他婦人科疾患にも使われます。
この他、止咳作用もあり、黄色い痰の多い咳の症状などにも使用します。

「桜」「梅」「桃」「百合」「蝉」「オオバコ」・・・と、これまでも私たちの身近にある漢方生薬をご紹介しましたが、まだまだ「え?これも漢方?」と驚くようなものもたくさんあります。

ちょこちょことご紹介していきますので、乞うご期待!