今月の一言

2月

花粉症について

高知では、2月1日の時点では花粉の飛散はまだ多くはないようですが、そろそろ鼻がムズムズ、眼がショボショボ・・・という方もいらっしゃると思います。花粉症に悩んでいる方にとっては、つらい季節の到来ですね。

今月は花粉症について書きたいと思います。

花粉症の発症は、外から花粉が入ってくることが引き金になりますが、原因の多くは“体質”の方が比重をしめていると思います。

現代の日本では、食生活の変化、運動不足、ストレス、夜更かしなど、昔とは違う生活スタイルになっています。このような生活スタイルが、花粉症を起こす“体質”を作っていると考えられます。

例えば、生活スタイルの乱れにより、体の水分(津液)の巡りが悪くなると、それがくしゃみや鼻水、涙などの症状となって現れます。

また、体の陰陽のバランスが乱れることで、体内に“熱”がこもり、顔のほてりや熱っぽさ、目のかゆみ、鼻づまり、咳などの症状が現れます。

花粉症の治療には、漢方薬は非常に有効です。有名なのは「小青竜湯」ですが、これは体の水分(津液)の滞りを改善するにはよい処方ですが、“熱”から起こる症状には適しませんので、注意が必要です。

マスクの着用で花粉を避けることはもちろん、生活習慣を少し見直してみることも大切ですね。

みなさんが、気持ちよく春を迎えられますように!