漢方つれづれ草

「舌痛症」の漢方治療

舌の表面がヒリヒリと、やけどをしたように痛い感じがするなどのつらい症状を訴える方がいらっしゃいます。口内炎や外傷もないのに舌が痛む「舌痛症(ぜっつうしょう)」と呼ばれる症状です。食事などで口に物が入っている時には痛みを感じないことが多いのが特徴です。舌を見ても異常はないのでまわりの人にはなかなか理解されず、大変つらい状態です。

漢方では舌の異常は、「心(しん)」「脾(ひ)」「胃」「肝(かん)」の不調、あるいは「熱」によって引き起こされると考えます。ストレスによって「心」に不調をきたすと、舌痛のほかに不眠、不安、動悸などの症状を、「肝」の不調ではイライラを伴うことが多いです。味の濃いものや辛いものを食べ過ぎて「脾」「胃」が傷つくと、胃痛、胃もたれ、胸焼け、食欲不振などを伴います。また様々なものが停滞し「熱」が生じると、口の渇きや熱感を伴います。

漢方では様々なバランスを調節することで治療していきます。お悩みの方はまずは当院にご相談ください。