知って安心!くらしの医学 メディカルチェック

「更年期症候群」の漢方治療(高知新聞 知って安心!くらしの医学 メディカルチェック 2021/12/6掲載)

閉経期前後に現れるさまざまな症状を「更年期症候群」と言いますが、原因は女性ホルモンの低下によるものといわれています。

急に体が熱くなるホットフラッシュや、イライラしやすい、不安感などの精神症状、また、月経不順などがみられることがあります。漢方では、原因は加齢だけでなく、社会的なストレスなども原因として考慮して治療します。

ストレスが強いと「肝(かん)」から「腎(じん)」の働きが悪くなり、「血(けつ)」や「津液(しんえき)」に不足が生じてしまいます。さらに「気」や「血」の滞りが加わるといろいろな症状が現れます。眼の疲れ、頭がボーっとする、フワフワしためまい、のどのつまり感、首や肩のこり、抑うつ感、怒り、生理痛、生理不順などがよくみられます。

問診に加え、舌や脈などを総合的に診て、漢方薬を選択します。規則正しい生活習慣、とくに夜更かしは陰血を消耗してほてりを起こしやすいので注意が必要です。あと、ウォーキングなどの有酸素運動で「気」と「血」を巡らせることも大切です。