医療のおはなし メディトーク

「排尿障害」と漢方(高知新聞 医療のお話 メディトーク 2014/1/14掲載)

膀胱炎や尿路結石をはじめとする排尿障害の治療に、漢方薬が適している場合がしばしばあります。

頻尿、残尿感、排尿痛など症状は様々あり、急性の症状に関しては、西洋医学的治療で事足りる場合が多いですが、体質的に抗生剤を使えない方や、症状を何度も繰り返すような場合には漢方治療を考慮してもよいでしょう。

まず漢方では、症状や原因を細かく分類します。尿路結石、血尿、おしっこに濁りがあるもの、灼熱感を伴うもの、冷えが原因のもの、ストレスが原因のもの、過労が原因のもの、妊婦さんや産後にみられるものなど10種類ほどに分類し、それぞれに合った漢方薬を選択し治療します。

原因として多いのは、膀胱に「湿熱(しつねつ)」が発生した状態です。湿熱とは「水(すい)」の滞りに熱が加わった状態を言います。またストレスが原因のものも多く見られます。

おしっこは誰もが毎日するもので、支障があると大変困るものです。まずは宮川漢方クリニックにご相談ください。