医療のおはなし メディトーク
「じんましん」の漢方治療(高知新聞 医療のお話 メディトーク 2015/8/10掲載)
じんましんとは、痒みを伴って皮膚の一部が赤く盛り上がり、数十分から1日でなくなる皮膚疾患です。一般的に原因はアレルギー性のものと、非アレルギー性のものに分けることができますが、慢性のものになると原因が特定できないことも少なくありません。
漢方医学では原因を、外気の冷えによるもの、甘いものやトランス脂肪酸の摂り過ぎなどで「水(すい)」の流れが悪くなって起こるもの、更にそれに熱が加わって起こるもの、過食による食べ物の滞りが原因で起こるもの、熱が「血(けつ)」に入り込んで起こるもの、「血」の滞りによって起こるもの、ストレスなどにより臓腑の機能が低下したことによって起こるものなど、細かく掘り下げて診断します。
また実際は、これらの原因が複雑に入り交っているケースが多く、漢方薬も足したり引いたり、使い分ける必要があります。診断、治療には漢方独特の問診や診察が欠かせません。
お悩みの方は、当院にご相談ください。