知って安心!くらしの医学 メディカルチェック

「胃」の不調と漢方治療(高知新聞 知って安心!くらしの医学 メディカルチェック 2021/7/5掲載)

漢方は胃の症状によく用いられます。胃炎や胃潰瘍はもちろんですが、西洋医学的には何の異常もない場合でも、胃痛、食欲不振、胸焼け、悪心、嘔吐といった上部消化管の不調を訴える方は大変多く見られます。

不調の原因の一つとして、冷たい物の摂りすぎや、気候変動による「冷え」が挙げられます。このタイプのものには体を温める漢方薬を使います。逆に辛い物の食べ過ぎなどにより、過剰な「熱」が溜まってしまった場合には、冷ます漢方薬を使います。次にストレス性の胃痛があります。漢方的には、ストレスと「肝(かん)」は大きく関係しており、治療には「肝」の働きを整えるものを使います。また、「血(けつ)」の滞りによるものは、「血」を巡らせる薬を使います。最後に「脾胃(ひい)」自体が非常に弱っていることによりおこるタイプです。これには「脾胃」を補う治療を行います。

実際には単独の原因でなく、複数の原因が絡み合っている場合が多いです。一度当院までご相談ください。