今月の一言
6月
漢方治療の大切な武器 柴胡(さいこ)
セリ科のミシマサイコの根です。
「ミシマ」の由来は江戸時代静岡県三島付近で多く流通したことによる。
性は微寒、味は辛・苦。帰経は肝・胆・肺。
効能は
・解熱作用:感染症が長引いた状態(少陽病期)に用いる。口が苦い、のどの渇き、目眩、往来寒熱。小柴胡湯、升麻葛根湯など。
・解鬱作用:自律神経失調や神経症で季肋部の張り、圧痛がある場合。逍遙散、抑肝散、柴胡加竜骨牡蠣湯、四逆散など
・升挙虚作用:内蔵の下垂症状に用いる。補中益気湯、脱肛や痔核を伴う場合は乙字湯。