今月の一言
10月
香辛料と養生訓
高知でもすっかり秋が深まり、肌寒く感じる日が多くなりました。
昨今「体温を上げると健康になる」ブームのためか、やたらと大量の生姜を取る方が多いような気がします。それに、食べるラー油ブーム。これってどうなのかな・・?と思うことがあります。
私は辛いものは苦手な方で、生姜やラー油などを取ると、顔、頭から汗が噴き出て、ぐったりしてしまいます。「気」が上昇し、汗とともに「気」が過剰に漏れ出てしまい、ぐったりしてしまうのです。
江戸時代の儒学者で本草学者、筑前福岡藩の藩医でもあった貝原益軒(1630-1714)の有名な「養生訓」では香辛料の用い方について「多く食すべからず。辛きもの多ければ気を減らし、上昇し、血液をかはかす(乾かすの意)。」と書いています。
漢方的には辛いものもほどほどが良いようです。