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「めまい・耳鳴り」の漢方治療(高知新聞 医療のお話 メディトーク 2017/4/10掲載)

めまいや耳鳴りは、西洋医学的には主に「耳の機能異常」と考えますが、漢方医学的には耳と関わりのある「腎」や「肝」の不調が原因であると捉えることが多いです。高齢の方で、夜静かになってから蝉の鳴くような耳鳴りがするといった場合には「腎」の不調が関係していると考えられます。「水」の停滞もめまいや耳鳴りを引き起こす大きな要因で、日常よく見受けられます。健康のために良いと思って、心がけて水を多量に摂られている方に、耳鳴りや吐き気を伴うぐるぐる回るようなめまいが現れることが多いようです。また、精神的な原因で起こることも多く、この場合は「心」の不調が関係します。ひとつの原因で起こることもありますが、多くの場合ではこれらの複数の原因が絡み合っています。いずれにしても診断には、丁寧な問診と漢方医学的な診察が不可欠です。治療には「腎」を補う漢方薬、「気」や「水」の巡りを改善する漢方薬などを患者さんに合わせて使い分け、症状を癒していきます。